BEAMS DESIGN×BRILLIANCE+
ジュエリーから考える「自分らしさの楽しみ方」とは?(後編)

私たちの想い

  • 更新日:2024.04.16
※BEAMS DESIGN for BRILLIANCE+の商品は、販売終了致しました。

自分を輝かせるために身に着ける存在であるはずのジュエリー。

けれど、こと結婚指輪に関しては慣習的に身に着けられているなど、積極的に楽しんでいないケースが多いことが分かりました。「もっと自由に、もっと楽しく選ぶことができたら…。」「もっと自分らしさを楽しめるアイテムになれば…。」そんな想いのもと、BEAMS DESIGN とブリリアンスプラスのコラボレーションが実現しました。

2回目となる今回の対談では、コラボレーションのキーマンとなったBEAMSの金田とも子さん(以下、金田)、そしてブリリアンスプラス ジュエリーデザイナーである小林明美(以下、小林)に、リング作りに込めたこだわりを語っていただきました。職業人としてのお二人の熱い想いや生き様が垣間見えてきそうです。

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ご縁が重なって生まれたコラボレーション

小林:
今回のコラボレーションは共通の知人からの紹介がきっかけで、本当にラッキーな出会いでした。
私共としてはBEAMSさんとのコラボレーションはまたとないチャンスだと思っていて。ブリリアンスプラスはエンゲージリングやマリッジリングに関して「スタンダードであること」に非常にこだわっています。その中でBEAMSさんとコラボレーションするとどんなことができるんだろうって、そこに興味を大いに感じて。

金田:
こちらもオファーをいただいて、実際に小林さんとお会いしてステキなセンスだなと感じました。それに共感できる部分がすごく多かったので信頼してお任せしました。初めてお会いする時はすごくドキドキしたんですけれど、お話をしていく中で「あれいいよね」「これいいよね」ってすごく盛り上がって。
気合は入っているんですけれど、いい意味で気負いなく自然にできました。そこがよかったですね。

小林:
ありがとうございます。私もスムーズにお互いの想いを共有できたので、本当に楽しくデザインさせていただきました。

自分たちがずっと着けていたい究極の「普通」

金田さんの写真カット1

小林:
今回のコラボレーションリングをデザインするに当たってこだわった点は、気合は入れるけれども頑張り過ぎないことでした。どうしてもこちらは「天下のBEAMSさんのデザインなんだ!すごく頑張っちゃおう!」という風に舞い上がってしまいそうになるんですけれど、それはプロとしてちょっと落ち着いて、あえてワクワク感は抑えておいて。
私のモットーは「こだわらないことにこだわる」だとよく言うんです。プロとして綺麗なものやかっこいいものを作ることは当たり前だと思っています。けれど力んで変な所にこだわってしまわないようにしていて。プロとして当たり前の仕事をして、まっすぐいいものを作ろうというスタンスを大切にしています。今回もその姿勢は貫きました。

一方で今回のコラボレーションリングはデザインはシンプルですが、指あたりにすごく気を使ったりだとか、素人目に分からない部分にまで神経を注ぐということには唯一こだわりましたね。私が思う「普通」のデザインであることを大切にしたんです。
人によって「普通」の捉え方は違いますが、私にとっては「ずっと着けていたいと思うもの」でしょうか。デザインは自分好みでありながらシンプルで、さらに肌馴染みのよさも大切です。
毎日身に着けるリングは本当に「普通」なのが一番。人にすすめる時も同じことをいつも言っています。

金田さんの写真カット1

金田:
私も日々色々なリングを重ね着けしていますけれど、1本1本は意外と「普通」のもの。色や素材のミックス感で楽しむことにしていますが、私も長いこと飽きないシンプルなものを選ぶことが大切だと思います。あとはやはり着け心地がよくないと長い時間着けていられないので、そこもこだわりますね。

小林:
指あたりはコンマ数ミリ削ってあるかどうかでも全然違ってくるんです。本当に小さい世界なんだけれど、その中にすごく大きな世界がある。そんな見えない部分にどこまでこだわれるかというところで、だいぶ装着感は変わってきます。今回のコラボレーションリングも、そんなすごく微妙な部分までとことん追求して仕上げています。

金田さんの写真カット1

金田:
そうですね。ひと目見てワクワクするデザインという点ももちろん重視しましたが、あとでじわじわくるというか。「やっぱりこれにしてよかったな」「やっぱりこれいいよね」というものがずっとベースにあって、さらにアンティークになってますますかっこよくなっていく。そんな存在になれることを目指しましたよね。

小林:
やはりリングを着けていくうちに、絶対に人間って飽きるものだと思うんです。なので一回外して寝かせる時が絶対にあると思うんですよね。でもある時そのリングをふと見た時に「やっぱりこれいいな」って思ってもらえる、その自信はあります。

金田:
はい、間違いないですね。

小林:
私はそういう久しぶりに見てもいいと思えるようなもののことを、本当の「普通」と言うんだと思うんです。けれどこれだけシンプルなものだから、微妙な違いでいくつもパターンも起こして試行錯誤を繰り返す苦労はありました。そこまでしないとシンプルな形ってできてこないと思います。シンプルと簡単は違うんです。

金田:
大変な手間だったので、ご協力してくださった職人のみなさまにも感謝ですよね。

今までにない自由なブライダルリングが作りたかった

金田さんの写真カット1

金田:
今回のコラボレーションリングは、私も小林さんもボリューミーなものが好きなので、シンプルでありながら、ちょっとひと癖あるというのもポイントです。ジュエリーのプロとリングを着け慣れている私の感覚から、リングを初めて身に着ける方でも気負わないシンプルさはありつつも、着け慣れていく中でも飽きずに満足感を得られるというバランスを意識しました。
それに今回のコラボレーションリングは「男性」を主体にデザインしたところも新しいと思うんです。女性にフォーカスしたブライダルジュエリーはすごくたくさんありますけれど、男性から見て女性に着けて欲しい、あるいは男性が自分でも着けたくなるという点を今回はすごく意識しました。

小林:
ブライダルジュエリーとしては今までにないイメージに仕上がったと思います。
本来ブライダルジュエリーであれば、例えば女性用のリングにはアームの部分にフェミニンな抑揚を付けることが普通とされますけれど、今回はそういう「ブライダルジュエリーだから」という概念は一切なくしています。それによって潔くすっぱりと、違う形のブライダルリングができあがったのかなって。

金田:
シンプルだけど「他にはない」そんなデザインに仕上げていただきました。よくよく見ないと気づいていただけないんですけれど、そこを実際に触って体感していただければと思いますね。

重ねてコーディネートして、ずっと楽しめるブライダルリング

金田さんの写真カット1

金田:
今回のコラボレーションリングはぜひ「重ね着け」も楽しんでいただきたくて。お手持ちのジュエリーやアクセサリーと重ねてもいいですし、もちろんコラボレーションリング同士を組み合わせてもステキです。
今回のコラボレーションリングは「立て爪リングがゴールドでできていてもいいんじゃないか」っていう、ブライダルジュエリー=プラチナという概念を壊したかったということもあって「ゴールド」を基調にイメージを作っていきました。だからカラーとしてはゴールドやコンビネーションが充実しているのも特徴です。もちろんプラチナ素材のお作りもあるので、プラチナやゴールドといった異素材同士の組み合わせもおすすめしたいです。

小林:
ステキ!プラチナはコンサバな印象ですが、金と重ね着けすることでファッションリングっぽくなったりと変化を楽しめますよね。重ね着ける、時には着ける指を変えたりと工夫することで、新鮮な気持ちで長く愛用していただきたいですよね。
あと私は指輪の経年変化をぜひ楽しんでいただきたいです。特にこれは着用するうちにマット感が消えて少し艶が出てくると思うんですけれど、それもぜひ経年変化の良さとして捉えて楽しんでいただきたいなって。

金田さんの写真カット1

金田:
そうですね、どれもエイジングされてもっとかっこよくなるよう仕上げているので。アンティークに育てていきたい「ずっと楽しめる」リングばかりです。
もうひとつ、つけっぱなしでもいいですけれどたまにはお手入れも!すごくこだわって作り上げたので、ぜひ大切にしていただきたいなと思います。

プロフィール

株式会社ビームス金田さん

金田 とも子

株式会社ビームス
開発事業本部 開発事業部
ライセンス事業課 ディレクター

1992年 株式会社ビームス入社。
服飾雑貨レーベル<bPr BEAMS(レディース)>のチーフバイヤー兼オリジナルアイテムの企画担当として活躍し、アクセサリーやジュエリー、バッグなどのヒットアイテムを多数手掛ける。
2015年 現職にて、さまざまなライセンスビジネスパートナーの商品企画に携わる。

ブリリアンスプラス小林さん

小林 明美

株式会社キュー(現:株式会社ドリームフィールズ)
商品企画部
デザイナー

2013年 社外デザイナーとして株式会社キューに中途入社。
大手ジュエリー会社インハウスデザイナーとしての経験を活かし、現在はMD業務を兼務しつつ、フルオーダーやイベント配布用ノベルティ、商品ケースや貸出サンプル用ケースなどの幅広いデザイン業務に携わる。

現職にてデザインを手掛けたアイテム

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