「#MarryMeを訳してみたら」キャンペーン
#MarryMeを訳してみたらキャンペーン特別寄稿作品

前田紀至子がMarry Meを訳してみたら。

 

いつも笑って、生きていて

初めてあなたのことを好きになってから、もうどれくらい経つのでしょうか。10年を超えたあたりから「出会って何年」なんて、数えるのをやめてしまったけれど、このままいくと、ゆうに人生の半分以上はあなたのことをずっと好きでいるような気がします。

私が今よりもずっと若くて、時間を持て余していたころ。キラキラピンクのガラパゴス携帯を握り、何百回とセンター問い合わせしては、あなたからメールが届いていないものかとそわそわしていたし、メールが来ようものならすぐに保護して、これまた何十回、何百回と読み返していました。

返信になんて書けば一通でも多くやりとりが続くのか、どんな絵文字を選べば少しでも「可愛い」と思ってもらえるのか。馬鹿馬鹿しいと呆れるかもしれないけれど、本当に真剣に試行錯誤していました。

あなたが好きだという映画のDVDを観て、本を読んで、音楽を聴いて。そんなことを繰り返している私はあなたにとって多少は愛おしい存在だったのでしょうか。
うーん、もしかするとちょっと鬱陶しいくらいだったかもしれない。そう思うと、よくもまぁ懲りずにそばにいてくれたものだと、あなたの付き合いのよさに感謝せずにはいられません(そう思うと同時に、今やほどほどにお互いバランスの良い関係になれているのだから、実はあなたはすべて見越していたのでしょうか?)。

はじめの頃のデートは緊張して冷やしトマトさえ喉を通らなかったけれど、今や偏食家のあなたが苦手な食べ物だって私は隣で勝手に食べているし、食事に限らず、あなたが好きなものを好きになろうなんて気持ちはすっかり消え去っています。 連絡に気付かず、返事を催促されると「思えば遠くに来たものだ」と笑ってしまいます。

メイクや服装に関しても「可愛いね」って言われたなら、そりゃあ嬉しいけれど、あなたが私の見た目だけで好きか嫌いかを決めているわけじゃないことはもう分かっているし、出会った時よりもすっかり年をとって「見た目で他の若くて可愛い子が気になるなら仕方ないね」なんて笑い飛ばせるような図太さも身につけてしまいました。

それよりもずっと嬉しいのは、あなたが日々何気なく私を気にかけてくれること。
そして、私があなたのことを気にかけていられる、この毎日。

あなたと出会ってからの私は、一日も欠けずにあなたのことを考えて、日が登ると同時に「あなたにとって今日も素敵な日でありますように」、夜眠る前には「あなたが愉しい夢を見られていますように」と願うことでこころ穏やかに過ごせています。
そう考えると、あなたの幸せは、ある種私のお守りのようなものなのかもしれません。

私はもともと「結婚願望」というものに対して少し鈍く、よく分かっていませんでした。
こどもの頃は、大人になったら運命を感じた誰かと結婚して、二人で仲睦まじい生活を送って、よきタイミングでこどもが生まれて。
そういう流れが当たり前に来るものだと思っていたものの、今となっては、それって当たり前のようでいて、色々な決意に決心、タイミングや縁を要するすごく難しいことなのだと思い知らされています。
この厳しい荒波まみれの現代社会に、そう都合良く運命なんて存在しないことにも薄々気付かされています。

さらにこれから先、「結婚」の形はますます変化していくことでしょう。
世界の流れは大きく変わり、もしかするとこれから数年は「出会い」さえ難しい関門となるのかもしれません。

だからといって、私があなたを意地でも離しはしないかと言われるとそうでもありません。
もしもあなたが他に大切な人が出来て、夢中になってしまったら仕方ないし、逆に私にだって何があるか分かりませんもの。 あなたと別れる日が来たら、きれいにお別れするのも、私の愛なのだと知っていてくださいね。

ただし、いつかあなたがこの世からいなくなってしまう日が来るとしたら。
それだけはどうしても嫌です。考えるだけで、私の人生は真っ暗な−色彩の無い、無味無臭の世界の訪れ、となってしまいそうで、とても耐えられそうにありません。

あなたがいてくれたから、私は毎日が愉しいし、あなたがいてくれたから、私の人生は輝いた、素晴らしいものになっているのです。あなたがいてくれるから、バラ色の人生を鼻歌で歌えるのです。


だから、もしあなたが悲しい思いをするくらいなら私が請け負いたい。もしあなたが苦しむなら、私が変わってあげたい。いつだってそう思っています。

あなたの人生はあなたのもの。
そして私の人生も私のもの。
それと同時に、あなたの幸せは私の幸せ。
私が幸せだと、あなたが嬉しいなら、私は幸せでいたい。

だからたった一つだけ、あなたにお願いをするとしたら。これから先もあなたにはずっと好きなことをしていてほしい、いつだって楽しく生きていてほしい。
ただ生きて、笑っていてくれたらそれで充分。

それが私にとってのmarry meですよ。
もしも私がそう言ったら、あなたはいつものようにちょっと澄まして笑うのかな。

「MarryMeを訳してみたら」キャンペーン

かつて、夏目漱石が
「I Love You」を
月が綺麗ですね」と
訳したように。
あなたなら
Will You Marry Me」を
なんと訳しますか。

「#MarryMeを訳してみたら」
あなたのプロポーズのカタチを募集します

欧米ではプロポーズの際に「Will You Marry Me?」と問いかけますが、これを日本語に訳すとどんな言葉になるのでしょう。直訳すれば「結婚してください」ですが、もっと様々な表現方法があっていいと、私たちは思うのです。
皆さんの訳を集めたら「人が誰かを想う気持ちはどれ一つとして同じではない、かけがえのないもの」という素敵な発見が待っているはず。
あなたの「#MarryMeを訳してみたら」を教えてください!

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